5時過ぎ起床。
夜中に警察にたたき起こされることはなかったが、
船舶の無線の影響なのか、夜中に何度かスピーカーがバリバリと鳴動し起こされた。
数十分、低木に囲まれる遊歩道を上がると、やがて灯台が姿を見せる。
夜明け前に出航する漁師。
彼らにとって、朝焼けなど見飽きた景色なのだろう。
天気はよさそうだが、水平線は雲が湧いていて期待薄。
…へんな日の出。
たくさんの漁船が出航していく。
自分も出来れば、朝早く帰りが早い仕事につきたかった。
高校時代も朝方で朝勉強していたし、新聞配達も幅を効かせていた大学生どもが
うざかったのを除けば悪くはなかった。
雲が晴れない岬を後にする。
こんな時間だけあって、誰とも行き交うことはない。
灯台付近から、昨日の停泊場所を望む。
もう少し早い時期ならば、水仙が咲き乱れる岬。
反対側の岩礁には、ギザギザの奇岩が続く。
…さて、出発するか。
朝飯に、セブンイレブンのアジ弁当を食う。
安い弁当なのだが、個人的にはお気に入りである。
量的にも調度良よいのである。
河津七滝は、小規模な滝が連続する渓谷沿いの遊歩道。
映画の舞台にもなったようだ。
しかし…崩落により一部進入禁止で、
ほとんどの滝を見ることができなかった。
無駄足… こんなことなら赤城山に登っておけば良かった。
こちらは河津の
ループ橋。
ここも河津桜がライトアップされるようだ。
一応訪れなければいけないんだろうな、ここにも。
チョンニダ系の観光客も沢山くる超有名スポット、浄蓮の滝です。
大規模駐車場があって、売店がたくさんあって、石段を降りていく滝とご対面。
落差も水量も、まぁそれなり。
あの歌で有名になる前から、こんなに観光客が多いスポットだったのだろうか…
マイナーポイント「萬城の滝」
へ向かう。ツーリングスポットによると浄蓮の滝にも負けないと書いてあったが、さてさて。
写真は途中のr58。壮観な杉林の中を、細道がワインディングして通り抜ける。
このような峠道を、信じられないスピードで走る車がたまにいる。
今回は2tトラックだった。
小生の後ろについたトラックに道を譲ると、
小生の倍くらいの速度で突っ切っていった。
対向車が来たらよけれるのだろうか?
本物の走り屋は、たいてい業務用軽ワゴンだったりする。
彼らは煽ることなく、道を譲るとハザードランプでお礼をしてぶっ飛んでいく。
改めて思った。普通の道路でスピードを出して煽っている
DQN車が、ドライバーの人間性自体が糞である上に、運転技術でも糞であるということを。
r58の途中にあるわさび田。
なんでも伊豆最大のもので、350年前から栽培されているそうだ。
川の上流から下流まで、ずっとワサビ田になっている。
というか、これを川とよんでいいのだろうか?
ワサビ田から少し行くと道が広くなり、
萬城の滝がある公園へ着く。
他に停車していない静かな駐車場には、売店がポツンとあった。
ここも夏場は賑わうのだろうか。
さて、地図を見るとマンジョウのたきの上流にも、もう一つ滝があるので見に行く。
川沿いに涼しい遊歩道が配してあり、しばし歩くと人工的な滝を発見。
まぁ悪くはないね。
ではメインの萬城の滝へ。
おっと、これは良いんじゃないの。
落差は無いが、えぐれた岩盤からは、かなりの水量が勢い良く落ちている。
遊歩道はジメジメしてて歩きにくいが、滝の裏の方まで回れる。
昔は本当に滝の裏まで行けたようだが、現在はここまで。
浄蓮の滝を見るのならば、ぜひセットで訪れたい。
城ヶ崎海岸へ向かう途中の、伊豆スカイライン。
尾根を走る有料道路だが、展望はあまりきかない。
途中に温泉があったのだが、閉まっていた。
有料道路を降りてしばらくすると、大規模な駐車場が見えてきた。
地図を見ると大室山という観光地らしい。
奥の丸い山がそれだ。手前は公園になっていて、植えてある木のすべてが桜だそうな。
大室山へはリフトで500円。登頂は禁止。
時間もあるので乗ってみた。
有名スポットらしく、カップルが目立つ中、一人で乗車。
その気恥かしさに拍車をかけるように、リフト乗車中での強制記念撮影。
リフトのポールにカメラを持ったキャラクターが仕掛けてあり
「記念撮影だよ! 僕の方を見てにっこり笑ってね!」とか言ってくる。
そっぽを向いていると、スピーカーから「記念撮影でーす。笑顔でお願いしまーす」という
店員の声が浴びせられる。
マジで辞めてくれ…
リフトで上がったところの景色。
少し空が霞がかってきた。
どうも伊豆の空は、すっきりとせず空の色も薄い。
トンキンに近いせいだろうか。
さっそく売店の売り子が「先程リフトでお取りしたお写真出来上がっておりまーす」
と呼びこみをしていた。
マジで辞めてくれ…
頂上は火口のようにえぐれていて、その内側は
アーチェリー場になっているという、なんとも観光地的なところである。
向こう側に見える、黒いポツポツが人間である。
穏やかな周回コースには地蔵が設置してある。
反対側にもまた地蔵があり、写真取りに良い場所で、有名所の割に
楽しめる。
ただ、又来るとなるとリフトでの地獄の洗礼を浴びなければならないが。
永くこの景色を見つめて、いったい何を思うのか。
内陸部に眼を向けると、いくつか象徴的な山が見える。
夜などは街の夜景も美しそうだ。しかし登頂禁止なので拝むことはできないだろう。
大室山のすぐ前に、シャボテンランド成るものがあり、
1800種類のサボテンがあるという説明文にえらく心惹かれたが、さすがにそこまで時間は余っていないので今回はパスした。
有料駐車場から岬までは15分。岬のすぐ近くにも駐車場があることに後で気がついた。
どちらも有料駐車場のため、朝焼け夕焼けを見るのは無理かもしれない。
遊歩道は海岸沿いを通る道もあるのだが、例によって工事中。
途中の吊り橋が見所の一つなのだが、拝見できず。
岬の灯台なり。
はめ殺しの窓からは、ただひたすらにまっすぐな水平線が見える。
柵も何も無いため、尖端まで行ける。
それにしても人出が多い。
平日でこれなのだから、休日のオンシーズンなどいったいどうなることやら。
伊豆はオフシーズンの平日に限る。
有名スポットでは、大抵の人がおしゃべりしながら歩いていく。
そんな中でかならずいるのが、永遠に会社での他人の悪口をマシンガンのように
吐いている女だ。
なんにもこんなところに来てまで会社の愚痴をいわんでもいいものを…
と思うと同時に、こんな女と結婚する基地外男もいるんだろうなと。
城ヶ崎の駐車場では、花園がやっていたが、夕日を見るためにパスをしてあいあい岬へ向かう。
到着予定時間は4時すぎだが、混雑する道路だけに夕焼けに間に合うか不安である。
伊豆尖端付近のコンビニでスパゲティーを買ったついでに、
手前にある菜の花畑を散策。
特に名のあるスポットではないのだが、広大な菜の花畑が広がり、
西日に照らされ独特の色を醸し出していた。
予定時間からは大幅に遅れたが、まだ日の入りまで十分時間のある17時に到着。
今日も冷たい風の中、夕食を取る。
頃合いになり、丘に上がる。
東側は雲が染まり、山間には風車が勢い良く廻っている。
風は今日も強い。
西側はきれいに晴れて、バッチリ夕日が拝めそうだが、
丘の上には誰も上がってこない。
外国製ジャケットに身を守られながら、一人日の入りを待つ。
落日。
寒い中、強風に飛ばされそうになりながら、夕日を望む。
この無意味な行動にこそ「旅」を感じる。
日没後は残念ながら雲は焼けず。
昨日入りそこねた銀の湯温泉へ。
銀の湯温泉 900円 ロッカー有料 20時まで。
内湯1(熱い) 外湯3 無色無臭ながら少ししょっぱい。
源泉かけ流しの湯船はヌルく長湯できる。伊豆の中では良い部類ではなかろうか。
石廊岬まで走り入眠。
トイレの明かりだけが頼り。
警察に起こされないことを祈りつつ眠りにつく。